子供会役員の決め方で危険トラブルが起きやすい決め方5選

子供会役員の悪い決め方

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会長

地域に住む子供たちが、学年を超えてコミュニケーションをとれる場となる子供会。様々な年中行事を通して、人間として成長できるのは間違いありません。

ただ子供たちにとっては有用ではありますが、その親御さんたちにとっては、子供会は大変な部分もあります。もし子供会役員に選ばれた場合、子供会の運営のために一肌も二肌も脱いで協力していく必要があるからです。

子供会役員を決める会議は、年度末の3月もしくは年度初めの4月に行われるのが一般的です。それぞれの子供会では、くじ引き・ジャンケン、あるいは前年度の役員が保護者に直接お願いして回るなど、様々な方法で新役員決めが行われます。

しかし基本的に誰もが面倒だからとやりたがらない子供会役員。時として「どうして私がやらないといけないの!?」「あの人だけずっと役員やってないじゃないか!」など、役員決めを巡って保護者同士が対立し、トラブルを起こすことも少なくありません。

 

親同士がそんな状態になると、子供たちが楽しく子供会に参加できない、という状況にもなってきます。できれば余計なトラブルは避けたいものです。

 

そこで以下では、子供会役員を決める際の危険な決め方を5つ取り上げ、その問題などを指摘してみたいと思います。

 

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そもそも子供会とは?子供会役員になるとどんな仕事があるの?

まず子供会の基本的な概要についておさらいしておきましょう。

 

・子供会とは?

子供会とは、子供を健全に育てるべく地域内で組織され、年齢・学年の異なる子供たちが集まって様々な行事・イベント活動を行う団体のことです。行事としては、4月の歓迎会をはじめ、バーベキュー大会やプール・海水浴場でのイベント、野球やサッカーなど各種スポーツ大会、映画会、クリスマス会などです。参加年齢は子供会ごとに様々ですが、多いのは小学1年生~6年生で、幼稚園・保育園から参加できる場合、中学生や高校生もまとめ役として参加している場合もあります。

 

・子供会役員の仕事とは?

そんな子供会をサポートする保護者の会(育成会)もまた存在します。保護者の中で各種役員を取り決めて、子供たちの行事の企画、運営、そしてお金の管理などを行うわけです。

 

役職としては会長、副会長、会計、書記、庶務、委員(各行事の企画・運営を直接助ける)などがあり、子供会の規模にもよりますが会長1名、副会長数名、会計1~2名、書記1名、庶務数名、委員数名が選ばれます。これら役員に選ばれると、普段から頻繁に会議・打ち合わせに参加する必要があったり、行事当日に子供たちの様子を監督・見守りをしたりしないといけません。

 

保護者として参加する活動としては、子供会の他に学校のPTAもあるわけです。PTAでも役員に選ばれると非常に忙しくなりますが、それに加えて子供会でもまた役員に選ばれるかもしれないわけです。もしPTA役員に選ばれ、さらに子供会役員にも選ばれたら、場合によってはにっちもさっちもいかなくなります

 

ましてや昼間に正社員・パートで仕事をしている保護者にとっては、役員業務の忙しさに追われるのはたまったものではありません。基本無償である子供会役員の仕事のせいで、職場から早退、あるはいは休むということになると、パートだったら収入にも響いてくるでしょう。「何が何でも子供会役員にはなりたくない」と思う人が多いのも無理のないことだと言えます。

 

一般的な子供会役員決めの方法

役員決めの一般的な方法としては、立候補者を募る、くじ引き・ジャンケンをする、あるいは前年度の役員が保護者にお願いする、というものがあります。くじ引き・ジャンケンは運に任せるということで、その点では公平な方法ではありますね。ただ運次第によるので、人によっては全然役員に当たらないということもありますし、必ずしも公平とは言えない部分もあるのですが……。

 

最も理想的とも言えるのは、前年度の役員が保護者に直接お願いし、それで引き受けてもらうやり方かもしれません。話し合って、納得の上で役員を引き受けてもらうということで、もめ事も起きにくいです。ただ……お願いして引き受けてもらうのもなかなか至難の業。お願いする側とお願いされた側双方の関係性あるいは人間性がポイントになりそうですね。

 

子供会役員の危険な決め方その①……家庭事情を無視した決め方

では実際に子供会役員の危険な決め方を見ていきましょう。まずは「家庭事情を無視した決め方」です。

 

子どもが小学生くらいの場合、その子の下に未就学児の弟や妹がいることも多いです。また家庭によっては自宅に要介護認定を受けた高齢者が同居していることもあります。その場合、子供会役員として忙しく働いてもらおうとするのは、やはり無理があるでしょう。

 

よくあるトラブルとしては、そんな家庭事情に無頓着なまま役員決めのくじ引きやジャンケン大会を行い、結果が出てから「くじで役員に当たりましたが、うちは下の子がまだ小さいので……」と苦情が出る場合です。他の役員の当たりくじから逃れた保護者は「みんな大なり小なり似たような状況ですから」とその申し出を封じようとし、そこで揉め事が勃発するのです。

 

またこれも多い事例ですが、家庭事情を顧みないまま役員決めを行った場合、「ちょっと今日はうちの義父が病院に行かないといけないもので……」といったことが頻発し、選ばれた役員がほとんど機能しないということも起こります。他の役員・保護者としても、実際に「高齢者を病院に連れていく」「小さい子供が体調を崩している」という状況を前にすると、無理に役員の仕事をお願いするわけにもいきません。結果として、子供会の運営そのものに差し障りが出始め、その年度だけ行事・イベントの回数が減り、盛り上がらないといったことも起こってきます。

 

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子供会役員の危険な決め方その②……新人にやらせる

子供会役員決めの方法の一つに、「今年度新たに子供会に加入した子供の保護者の中から、役員を選ぶようにする」というものがあります。実際、この方法を採用している子供会はけっこう多いようです。

 

確かに一理ある方法ではあります。新人の保護者にやってもらうことで、子供会がどういう組織で、どんな風に運営されているのか、初年度でしっかりと学ぶことができます。また初年度メンバーでやるということが決まっているなら、役員を受ける側も「来年度からうちの子は子供会に入る。私も役員になるからそれに備えないといけない」と事前にある程度スケジュール・人生設計を立てることもできます。しかも初年度に一度やればその後はやらないでいいわけですから、初年度以降の年度からは「役員に選ばれるかもしれない」という不安から解放されることにもなるでしょう。

 

しかしながら、役員経験どころか子供会そのものが未経験である保護者に、きちんと役員の仕事ができるのか、という問題がやはりつきまといます。役員に選ばれた人は、ことあるごとに未知の問題に出くわし、そのストレスは相当なものになります。前年度はどうだったのかといちいち先輩の保護者に伺いを立てないといけなくなったり、経験者ならスムーズに出来る事にもいちいち躓いたりもするでしょう。

 

そうなると起こってくるのが「子供会離れ」です。初年度からいきなりそんなことしないといけないなら、子供会なんて入らない方がよい、と保護者の方で思ってしまいます。「新人にやってもらう」というのは、近視眼的には合理的に見えますが、長期的な視点で見ると子供会を衰退させることになる方法と言えそうです。

 

子供会役員の危険な決め方その③……役員決めの会議に欠席した人にやらせる

役員になりたくないなら、役員決めの会議の日に出なければよい……誰しも心の中で一度は考えることかもしれません。あるいは実際に「休んでしまった」という人もいるかもしれませんね。しかし休むことで役員にならずに済むとしたら、休んだもの勝ちになってしまいます。そこで取られがちな方法として「役員きめの日に休んだ人に、役員をやってもらう」というものがあります。

 

この決め方には二つのパターンがあるのが通例です。一つは無断で休んだ場合は役員をやってもらうと事前に通告し、もしやむをえない事情で休む場合は、「欠席理由と引き受けても良い役員」を前もって子供会の事務の方に伝えてもらう、というものです。こうした取り決めが子供会の会則・ルールできちんとできていれば、後々そんなに大きなトラブルにはならないでしょう。

 

しかし問題は、その場の雰囲気で「じゃあ来てない人にやってもらおうか」となる場合、そして、休んだ場合に役員をやってもらうということを事前に保護者に伝えていない場合、などです。こうなると、当日に正当な理由があって休んだ場合でも、「知らないうちに、役員を押し付けられた」という状況が発生してしまいます。

 

そんな状況になると、役員に選ばれた人は「なぜ役員をやらないといけないんだ」と苦情を申し立てるでしょう。実はこの手のトラブルは、役員決めにおいて非常に多いのです。事前に通告するならともかく、その場の雰囲気や本人の預かり知らぬところで役員を決めてしまうのはトラブルの元になる危険な決め方と言えます。

 

子供会役員の危険な決め方その④……子供の数だけ役員をやる

二人、三人とお子さんを持つ世帯の場合、それだけ子供会に所属し、世話になる回数が増えるということになります。そうなると、子供が多い保護者は、多い分だけ一人っ子の保護者よりも役員回数を多くすべきだ、という声が起こるのも無理のないことかもしれません。そんな状況を背景に、しばしば行われている役員決めの方法として「子供が二人の場合は二回、三人の場合は三回役員をやってもらう」というものがあります。

 

しかしこの方法は、子だくさんの保護者にとっては非常に負担です。長男長女が小学生の頃、下の子は子育て期間である場合も多く、そうした家庭に役員をやってもらうというのは大きな重荷になります。そうした負担に耐え切れずに子供会を退会する、上の子で懲りたので下の子たちは子供会に入れない、という状況も起こってくるでしょう。結局この方法も、一見合理的ですが長期的な視野に立てば、子供会を先細りさせる方法であると言えます。

 

子供会役員の危険な決め方その⑤……アンケート選出

子供会役員決めの日の前に、子供会の保護者全員にアンケート用紙を渡し、「役員として相応しい方」を書いてもらうという方法ですね。会長や副会長職はそれなりにリーダーシップが必要ですから、くじ引きやジャンケンなどに任せず、能力のある人を推薦で選ぶことができれば問題はないのですが……。

 

しかし理想的な形でこの方法が運用されることは少ないようです。「あの人にやらせてしまおう」と特定のママさんグループが一人を標的にして推薦したり、「今年は面倒じゃない役をやらせてもらいます」など事前に談合が起こったりします。一見すると民主的な選挙のような感じもしますが、保護者同士の人間関係の悪化を助長することもあり、危うさを伴う方法と言えますね。

 

【結論】子供会役員の決め方は組織力が強いなら何でも大丈夫

 

子供会役員の危険な決め方5選。「それ、うちの子供会でやっている方法だ!」という方もいたかもしれませんね。

もちろん上に挙げた方法は「危険」なだけで、失敗するとは限りません。上手くいけばそれぞれの方法が持つ利点を最大限に活かし、トラブルなく役員を決めることもできるでしょう。

 

ただ上に挙げた5つの方法で問題なく機能するには、それなりの組織力・リーダーシップが必要です。てんでバラバラでまとまりのない保護者が集まっている子供会の場合、役員決めを巡るトラブルの元になってしまいます

 

会長
子供会ごとに、役員決めに関しては慣習となっていることがあると思います。もし上手く出来ていない、毎年度ごと揉め事が起こるという場合、方法を変えることを検討すべきかもしれませんね。

 

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