中学校ptaでの素敵なスローガン事例集

素敵なスローガン

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会長

中学校PTAが発行する広報誌などを読むと、表紙に「信頼し合い、絆をふかめよう!」とか「子供のために全力投球!」などのスローガンが掛かれていることがあります。

 

実際、PTA活動においては、必ずと言って良いほどスローガンが設定され、PTA総会などではステージ上などに大きく掲げられています。

 

短い言葉の場合が多く、「いかにも」という言葉の場合が多いですが、大きな文字で堂々と掲げられているのを見ると、見る側としても何となく元気になるような気がします

 

PTAの役員会では、「今年度のスローガンをどうするか」ということが真剣に話し合われるのが通例です。

 

でも「うちの中学校PTAに相応しいスローガン」を真剣に考えるとなると、なかなか悩みます。いくつか言葉は思い浮かんできても、「なぜその言葉でなければならないのか」など、突き詰めると色々と考え込んでしまいます。

 

そこで以下では、中学校PTAのスローガンとはそもそも何なのかを説明し、いくつかスローガンの事例を取り上げて紹介してみたいと思います。

 

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中学校PTAがスローガンを掲げる理由とは?

まずは中学校PTAがスローガンを挙げることの理由、そもそもの意味について考えてみましょう。スローガンを掲げることの重要性が見えてきます。

 

・スローガンが果たす役割とは?

スローガンというと、PTA活動に限らず部活動やクラスでも決められていますし、会社の職場でも見えやすい高いところに掲げられていることがあります。「いちいちそんなもの……」と考えてしまいますが、意外と身のまわりで目にすることが多いものです。

 

一つの組織が掲げるスローガンには、いろんな意味が込められています。その組織が目指そうとする方向、組織の未来のあり方が示されていることもありますし、もし組織活動をしていて迷いが生じた場合、そのスローガンに立ち返ることで、選ぶべき選択肢が見えてくる、という組織の理念が示されていることもあります。

 

ですので、スローガンが組織において果たす役割というのはかなり大きなものだと言えます。組織が進むべき道を示す灯台となり、心理的な支えにもなるわけです。

 

これは中学校PTAの活動においても同様です。

 

PTA活動をどのように計画するか、あるいは活動の中で何らかの選択を迫られるような場面に出くわしたとき、スローガンに立ち返り、スローガンを参考にすることで、下すべき判断が見えてきます。例えば広報誌を作る際、企画会議で「どんなメイン企画がよいのかなあ……」と悩んでしまったら、スローガンに沿った内容で構成を考えれば、「スローガンに相応しい企画だ」と、誰もが納得してくれるでしょう。

 

・PTA活動の指針となるスローガン

 

中学校PTAのスローガンは単純明快。それこそ小学生の子供たちでもわかる言葉の場合が多いです

 

でも物事の本質的な事柄というのは、シンプルに言い表せるものです。見てすぐ内容が分かり、納得できる言葉というのは力があります

 

一つ例を挙げると、中野区立緑野中学校のスローガン(2011年)は「明るく 楽しく 笑顔で!!!」でした。

※引用元:中野区中P連だより

http://www.nakanoj-pta.jp/wordpress/wp-content/uploads/2011/07/51737c62086c41b28065088b31ce7681.pdf

 

一見すると「ありきたり」とも思えますが、この言葉を見ると、自然に心が明るくなりませんか?これを見るたびに、今年のPTA活動のテーマが一目でわかり、事業計画・企画を考えるときも、「明るく楽しく笑顔になれる」内容のものにすればよいのだ、と思うことができます。

 

・中学校PTAのスローガンは対外的な「顔」ともなる

中学校PTAにとってスローガンは、PTA活動の方向性や指針、迷ったときに基本理念に立ち返らせる効果を持つ一方で、他の中学校のPTA、上位組織であるPTA連合会、そして地域社会に対してのメッセージともなります

 

PTA連合会は地域ごとに作られ、その地域内の学校のPTAを統括する立場にありますが、この連合会も独自で会報を作っています。その会報の中で、各校のスローガンが紹介されることも良くあるのです。また最近は各校のPTAがホームページを作り、インターネットで活動情報を発信していることもよくあります。そうした対外的な情報発信の場で自校のPTAのスローガンを示すことで、その学校のPTA活動の雰囲気や目指していることを社会に訴えかけることになるのです。

 

その際、心をとらえる分かりやすいスローガン、良質なスローガンを掲げれば、読み手に対する訴求力も上がります。スローガンは中学校PTAの「顔」としての役割も持っていると言えるでしょう。

 

スローガンはどのようにして作る?

そうなると重要になってくるのが、中学校PTAのスローガンをどうやって作ればよいのか、ということです。以下、いくつかポイントを挙げてみましょう。

 

・PTA会員みんなで共有できる意味を持たせる

青山学院大学は2017年に箱根駅伝大会で優勝し、三連覇を達成しました。陸上競技部を率いる原監督は、毎年箱根駅伝に先立ってスローガンを掲げることで知られています。2015年の「ワクワク大作戦」、2016年の「ハッピー大作戦」に続き、2017年は「サンキュー大作戦」でした。発表のたびにマスコミが注目し、スポーツ新聞などで大々的に取り上げられています。

 

「サンキュー大作戦」とはまさに単純明快で、発表されたとき、初めて聞いた選手たちも笑っていたそうです。監督によると、箱根駅伝3連覇を目指す意気込みを込めた「3」、監督になって9度目の出場となったことを示す「9」、そしてお世話になっている方々へのお礼を込めて「サンキュー」という言葉をスローガンに込めたのだそうです。

 

一見するとシンプルな「サンキュー大作戦」というスローガンですが、その中にはたくさんの意味が込められていたのです。特に選手たちにとっては、スローガンを思い出すたびに三連覇を目指そうという想いを改めて持つことができ、大きな意味を持つ言葉になったに違いありません。

 

同じように中学校PTAのスローガンでも、分かりやすい言葉の中に、PTA活動の活性化につながるような意味を持たせ、やる気を喚起させるような言葉を選ぶことが望ましいと言えるでしょう。

 

・覚えやすい、インパクトのある言葉を使う

PTA活動の理念、指針、意味を持たせるというと、ついつい説明的な言葉を使ってしまい、ともすると文章のような言葉を考えてしまいがちです。実際、中学校PTAのスローガンの中には、長い言葉で目標や心がけを示しているものもあります。しかしそうした長いスローガンを実際に読んでみると、一目で言葉が心に入ってきませんし、思わず「長いなあ……」と思ってしまいます。

 

やはり「サンキュー大作戦」のような、単純明快さを持つことがスローガンには求められると言えます。語呂や文字数に工夫をすれば、覚えやすくインパクトのあるものを作り出すこともできます。

 

・信頼のおけるスローガン

ここで言う信頼とは、倫理や道徳に反するようなものではないもの、社会的な規範に逆らわないもの、という意味です。いくらインパクトのある言葉といっても、中学校PTAが掲げるスローガンとしてそぐわない言葉を使っていては、PTA会員に対しても対外的にも、スローガンを掲げる意味を無くしてしまうばかりか、悪い印象を与えかねません

 

例えば「絶対許さない、いじめ!」というスローガンであれば、その学校が持つ倫理的健全さ、社会的にも問題となっている「いじめ」という課題に、真摯に取り組もうとする姿勢がうかがえます。そうした姿勢を打ち出すことで、PTA活動に対する社会的な信頼度を高めることにもつながるわけです。

 

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中学校PTAのスローガンの事例集

以下では実際に、中学校PTAのスローガンの事例を見てみましょう。

 

①兵庫県多可町立加美中学校PTAのスローガン(平成26年度)

「思いやりと感謝の心が満ちあふれていきますように~育ててくれてありがとう~育ってくれてありがとう~」

・スローガンについてのPTAのメッセージ

「相手の立場を考え、相手を思う気持ちがどんどん膨らんでいけば、一回りも二回りも大きな生徒、保護者、教師に成長することができ、さらにすばらしい加美中学校になっていくと思います。

家庭、学校、地域がお互いにつながりを強めながら、尊敬し、尊重し合う関係を築いていきましょう。」

※引用元:加美中学校ホームページより

http://takacho.tokyo.r-cms.jp/kamijhs/news/detail/id=4686

 

サブタイトルが付いているのが一つポイントですね。メインタイトルに加えてサブタイトルを加えることで、メッセージ性が強まります。「感謝」、「ありがとう」などお礼の言葉が多用されていますね。

 

②東京都武蔵野市立第一中学校PTAのスローガン(平成28年度)

「大切な人の未来(あした)のために。今、できること」

 

「未来」と書いて「あした」と読ませるなど、文字に工夫が見られます。ただ武蔵野市立第一中学校の特徴は、スローガンを使ってシンボルマークを作っていることです。

 

それがこちらです。

 

※引用元:武蔵野市立第一中学校ホームページより

http://www.musashino-city.ed.jp/~gakkou101/others/pta.html

 

ただ文字にするのではなく、見栄えの良いシンボルマークにすることで、視覚的に訴えかける力が高まります。またロゴとして広報誌やPTA関連の文書に使うと、地域の人などに覚えてもらいやすく、PTA活動に対する親しみも増します。

 

③長野県辰野町立辰野中学校PTAのスローガン(平成28年度)

 

「輝かそう未来! 我ら学校応援団」

 

・スローガンについてのPTAのメッセージ

「子どもたちの未来が輝く素晴らしいものになるようにと

育んでくれている学校と一緒になって活動をして行く。」

※引用元:辰野中学校ホームページ

http://www.tatsunomachi.jp/tatsutyu/pta.html

 

PTAは学校の応援団である、という活動の理念が明確に示されています。PTA活動とは何のために存在するのか、何をしている組織なのか、という根本的な問いに対する答え短く明確に示されています。PTA役員及びPTA会員は、このスローガンを目にするたびにPTAという組織の正当性や存在意義を確認することができ、士気を高められるのではないでしょうか。

 

ビジョンは大事だが実態も大事

 

中学校PTA活動におけるスローガンの役割や目的、そして事例をいくつか見てきました。

 

中学校PTA活動の方針、理念、そしてPTAの「顔」となる言葉を端的に示す……改めて考えてみると、「さあスローガンを決めてください」と言われても、なんだかおいそれと決められないという感じもしてきますね。

 

たかがスローガン、されどスローガンです。いくらスローガンが良くても、PTA活動の実態が良くなければ仕方がない、という部分があるのは確かです。しかしだからといって、何のメッセージ性の無い陳腐なスローガンでは、PTA会員のやる気を削いでしまい、PTA活動そのものの魅力を低下させてしまうでしょう。

 

もしPTAの役員になってスローガンを決める立場になったら、今回述べてきたことを思い起こし、慎重に考えるようにしてみて下さい。

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