pta広報誌の編集後記の書き方とおすすめ例文集

編集後記

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pta広報誌の編集後記の書き方

 

PTA広報誌作りに精を出し、編集会議を重ね、原稿依頼や取材依頼をし、現地に取材に行き、誌面のレイアウトを行い、構成をして・・・とようやく完成に近づいたとき、編集部にはもう一つ仕事が残っています。

 

それは「編集後記」を書くことです。

 

編集後記とは、PTA広報誌作りに携わった編集者の感想文のようなものです。読者に読んでほしいポイント、保護者や子供たちへの想いなどをつづる箇所で、PTA広報誌の誌面で、作り手の主観的な感情を吐露できる唯一の場所でもあります。

 

ただいくら編集部が自由に書ける場所といっても、好き勝手なことを書いて読者を戸惑わせるわけにはいきません。それなりに恥ずかしくない文章、「こういうきれいな文章をきちんと書ける人がPTA広報委員になっているのか。さすがね」と思われるような内容にしたいものです。

 

以下では、そんな編集後記の書き方、そして例文集をまとめました。

 

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そもそも編集後記とは?

編集後記は通常、PTA広報誌の最後のページの最下段に掲載され、PTA広報委員が自ら記事を担当し、書き上げます。内容としては上で述べたように編集者の感想がメインですが、執筆に当たってはいくつかポイントを押さえておく必要があります。

 

広報委員としては、「せっかくだから自分の気持ちをたくさん書きたい」と思うところですが、通常あまり多くの文字数で書かれることはありません。どのくらいのスペースが与えられるかはPTA広報誌ごとに異なりますが、おおむね100字~300字くらいになるでしょう。PTA広報誌の「本来読んでもらう記事」という部分ではありませんので、あくまで控えめに隅っこに少し掲載されるというのが一般的です。

 

PTA広報誌によっては、「私たちで頑張りました」という努力を読者に認めてもらうべく、広報委員の全員の名前を編集後記に列挙する、ということもあります。

PTA広報誌を読む保護者・会員の中には、広報委員の知り合いもたくさんいると思います。
「○○さん、広報委員として頑張っていたんだね」と読者に親近感を持ってもらえる機会にもなるでしょう。
ただその場合は、記事を書くスペースがその分少なくなるので、よりコンパクトに書くことをまとめる必要があります。

 

あと最近は権利関係について読者から問題を指摘されることも多いので、そうした苦情が来ないように編集後記で一言断りを書くということも行われています。特に誌面で写真を多用している場合、
「勝手に児童の写真を使ってよいのか?」、「きちんと許可を取って掲載しているのか?」と言われることもあり得るわけです。いわゆる「肖像権の問題」ですね。

 

対策としては、編集後記で「誌面に掲載されている本校児童の写真は、全て保護者の了解を得た上で掲載しています」などと書いておくと、読者も納得がいきます。もちろんそんな文面を載せる以上は、実際に保護者あるいは本人に許諾を得る必要があります。最近はメールやSNSを使うこともできるので、クラス単位や部活単位などで掲載してよいか尋ね、「掲載をやめてほしい」という保護者から適宜連絡をもらう、という形を取ると良いかもしれません。

 

PTA広報誌の編集後記の書き方のコツ・ポイント

では実際に編集後記としての記事を書く場合、どんな点に注意すべきか紹介していきましょう。

文字数が多くないとはいえ、編集後記はいわばPTA広報委員の顔ともなります。他の広報委員も読者に対して胸を張れるような、失敗のない内容にしたいものです。

 

ただPTA広報誌によって、編集後記の雰囲気というものは違います。ある程度形式ばった書き方をしていることもあれば、本当に自由に好きなことを書けることもあります。その辺は自分が所属しているPTA広報委員会の慣習に則って書く必要がありますね。

 

以下ではいくつかポイントを挙げてみます。

 

①形式的な書き方をする場合の構成

きちんとした言葉遣いで形式的な文面にする場合、基本的な編集後記の構成としては次のようになります。

 

・はじめの言葉

・今回のPTA広報誌の読みどころ

・全体の感想

・おわりの言葉

 

はじめの言葉では、時候の挨拶がオーソドックスな方法ですが、「今年度最初のPTA広報誌をお届けします」、「たくさんの方々の支援によって、今号も無事に発行することができました」といった言葉にしてもよいでしょう。広報誌の読みどころの部分は、自分たちが力を入れた点、特集記事などについて触れ、取材したときの裏話や大変だったことなどを盛り込むと、読者の関心を引けます。

望ましいのは「そんな裏話があったのか。もう一度記事を読んでみよう」と読者に思わせることですが、文字数が限られているので、説明的なことよりも「掲載写真の撮影方法にこだわりました」など、一言二言添えるという形になると思います。

 

全体の感想としては、広報委員としての素直な感想を書くと、読者が親近感を持てます。「慣れない中、懸命に頑張りました」といった、PTA広報誌作りに悪戦苦闘した正直な気持ちを書くのも悪くないでしょう。

 

おわりの言葉の箇所では、お世話になった方々への感謝の言葉を添えます。これは冒頭で述べても良いかもしれませんね。おわりの言葉として書く場合は、「ご協力頂いた皆様に深く感謝申し上げます。今後とも広報委員会を宜しくお願い致します」といった文面にまとめるのが無難です。

 

②ある程度自由な書き方が出来る場合の書き方のポイント

どんな文面で編集後記を書くのかは、それまでの号の書き方に倣うのが基本です。PTA広報誌によっては、形式的な書き方をせず、PTA広報誌作りの中で苦労したこと、見てほしいことを自分の言葉で自由に書ける、ということも多いです。決まった形式の挨拶など常套句を使えないので、ある意味頭を悩ませるところはあります。しかし書き手の想いを好きに書けるというのは、執筆者として書きがいがあるとも言えますね。

 

この場合のポイントとしては、独自の切り口で個性的に書くことを心掛けることです。読者に親近感を持たせ、関心を引き付けることが重要になります。例えば誌面に写真をたくさん掲載した場合だと、新しいカメラを買ったものの使い方が分からなかったこと、途中でバッテリーが切れて大慌てしたこと、何百枚も写真を撮って選ぶのに苦労したこと・・・などを分かりやすく説明すると、読者も「そうだったのか」と思い、もう一度誌面を見直そうとするでしょう。

 

あるいは、「私の子供もいつの間にか大きくなってしまって・・・」、「うちの子供も今年は受験生で・・・」など、読者と同じ目線に立った言葉を入れるのもアリです。
また「広報委員に選ばれたときは、絶対ムリと強く思いました・・・」など、個人的な率直な気持ちを書くと、読者も楽しく読めます。
自由に書けるなら、型にはまらずユニークに書くことにこだわってみましょう。実際の広報誌の編集後記を見てみると、エッセイ風に書かれていることも多いです。

 

③100字程度の短いスペースしかない場合の書き方

300~400字ほど編集後記に書くスペースが与えられていれば、ある程度構成を考えて書く必要もあります。しかしPTA広報誌では、ほんの1文か2文くらいしか書く余裕が与えられない、ということはよくあります。スペース自体は広くても、もし広報部員の名前を列挙したり、肖像権のことを説明したりすれば、おのずと執筆部分も少なくなりますからね。そんな場合、少ない文字数で何を書けばよいのでしょうか?

 

一つのパターンとしては「感謝」です。読んでもらったことに対する読者への感謝と、PTA広報誌の作成に協力してくださった方への感謝。この2つだけを書いて編集後記とするやり方です。あとで文例も載せますが、この場合は書き手としてはそんなに頭を悩ませる必要はないでしょう。決まりきった文句といったら語弊がありますが、「読者のみなさま、ご協力頂いた方々ありがとうございます」といったことを書けばよいだけなので、書き手の特徴は出ない形になります。

 

もう一つのパターンは、PTA広報誌内の見どころや編集者としての感想を、1文、2文で短く書くというものです。「今号は~というところに力を入れました。手に取って読んでい頂ければ嬉しいです。」、「広報部員同士で励ましながら、なんとか完成にこぎつけました」といった素直な想いをスパッと書くのです。読者が微笑ましく読めるような一文を書けば、編集後記としては大成功と言えます。

 

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編集後記の文例

 

では実際に、編集後記の内容について文例をいくつか載せます。①形式的な書き方をする場合、②書き手が自由に書ける場合、③極めて少ないスペースしかない場合にわけて、具体的な例を取り上げることにしましょう。

 

①形式的な書き方をする場合の文例

 

今年度最初のPTA広報誌をお届けします。

今号は5月に行われた本校生徒による〇〇公園でのボランティア活動を中心にしつつ、学校中が盛り上がった運動会、夏の大会に向けて頑張る部活動の様子を取り上げました。汗を輝かせながら笑顔を見せる子供たちの写真が、今号最大の見どころです。

誌面作成に当たりご協力頂いた皆様には、この場を借りて改めてお礼を申し上げます。4月に今年度の広報委員が集まって以来、委員一同手探りで誌面作りに取り組んで参りました。会員の皆様に楽しんでいただけるよう、1年間頑張りますので、これからも宜しくお願い申し上げます。(263字)

 

②書き手が自由に書ける場合の文例

 

学園祭の当日、広報委員が一同に集まった時に、私が「奮発して、今日のために新しくカメラを買いましたよ」と言ったら、なんと他の委員全員が「私も買っちゃいました」と告白(笑)。広報委員全員で新品のカメラを首に下げ、懸命に写真を撮り続けました。ステージ下の特等席から子供たちの頑張る姿を見ることができ、その時ばかりは「広報委員に選ばれて良かった」と思ったものです。私が撮った写真は約200枚。広報委員全員だと2,000枚以上にもなりました。私も含めちょっと張り切り過ぎてしまい、そのせいもあって誌面にどの写真を掲載するか、選定にすごく苦労しました。子供たちの輝きが読者の皆さんに少しでも多く届いていれば幸いです。(298字)

 

③極めて少ないスペースしかない場合

・短く感謝を伝える

「皆様からのご協力をいただき、第○○号の広報誌を無事に発行することができました。

ご協力・ご支援頂いた皆様に深く感謝いたします。今後とも広報委員会をよろしくお願いいたします。」(85字)

 

・短く感想・想いを伝える

スマホデビューをしたがる子供にどう対応すればよいのか、スマホにはどんな危険性があるのか。そんな疑問から今号の編集会議は始まりました。同じ思いの保護者の皆さんの力になりたい……そんな私たちの気持ちが少しでも伝われば嬉しいです。(116字)

 

【まとめ】編集後記は端的に伝えるのがコツ

 

編集後記は通常、そんなに長い文面にはなりません。

 

しかしだからこそ難しい面があるのも確かです。あれもこれも書こうとすると、あっという間に字数がオーバーしてしまいます。

 

読み手に1番伝えたいことを決め、端的にまとめて執筆すること……これが編集後記を書く上で大事なことだと言えるでしょう。

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