保育園役員どうしで起きたママトラブルと解決方法

保育園ママ同士のトラブル

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会長

子供が保育園に入学すると、大変になるのが保育園役員の仕事です。

 

夫婦共働きの人が多い保育園の場合、保護者の間での「役員になりたくない度合い」も高くなりがち。保育園の役員に選ばれても「仕事や家事で忙しいのに、こんなことまで……」と不満やストレスを感じながら業務を続け、ちょっとしたことでイライラしたり、お互いにぶつかり合ったり、といったことも起こります。

 

しかし保育園役員のことでストレスを抱えるようになると、日々の子供の送迎時や行事に参加するときも楽しめなくなり、結果として子供にもつらい思いをさせかねません。

 

子供としては、やはりママ同士の仲が良くて、いつも笑顔でいてもらうことが何より嬉しいでしょう。子供のことを考えて出来るだけトラブルは避け、万が一発生したとしても穏便に解決する方法を探るべきです。

 

今回は、保育園役員どうしで起こるトラブルにはどんなものがあるのか、そしてそのトラブルを回避し解決する方法は何か、について探ってみました。

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保育園役員の仕事って?

まずトラブルが起こる場である保育園役員の仕事とはそもそもどんなものなのか、確認しておきます。

 

①役員の決め方

保育園役員は新年度初めに行われる入園式の後、もしくは懇親会で決定されることが多いです。決定方法は園によって異なりますが、多いのがくじ引き(見やすくて一度に決められるということで、あみだくじが行われることも多い)、じゃんけんです。

 

決め方こそ子供じみていますが、参加する保護者としてはドキドキものです。もし忙しい役員に当たってしまったら、その年度は保育園の各種行事に駆り出されますし、頻繁に開催される保育園役員会にも顔を出さないといけません。特に仕事をしているパパさん、ママさんは真剣で、じゃんけんやくじの結果に一喜一憂し、役員決めの会議は歓声や落胆の声が上がって大騒ぎとなります。

 

②役員の種類

そんな方法で決まる保育園役員にはどんなものがあるかというと、具体的な組織のあり方は保育園ごとに異なります。一般的には、役員会の会長、副会長、書記、会計、そして広報委員(文集や広報誌づくりを担当)、図書委員(図書室がある場合)、行事担当(運動会、お遊戯会、遠足、芋堀大会などの企画、運営を手伝う。行事ごとに決められることが多い)、懇親会幹事担当(大勢の保護者が集まれる場所の予約、当日の世話係)、クラス役員(保育園側と保護者との橋渡し。連絡役)などがあります。

 

会長
会長や副会長などは1人ですが、それ以外の役員については、役職ごとに数人選ばれるのが通例です。ですので、保育園の規模にもよりますが、保護者の多くが子供の卒園までに何らかの役員を担当することになります。役職内に複数の役員がいる場合は、役職ごとに「広報委員長」などリーダーを決めないといけません。もしリーダーに選ばれると、まとめ役として引っ張っていかねばならず、負担が倍増することになります。

 

③役員に選ばれると、とにかく忙しい

役員に選ばれると、役職によっては平日の昼間から保育園に通うということも必要になってきます。例えば図書担当になると、複数の保護者でローテーションを組んで受付を担当するわけですが、担当した日は昼間から保育園に行く必要も出てきます。また行事担当になると、行事当日も先生のサポート、子供たちの面倒を見るといったことをせねばなりません。運動会や遠足などはどの保護者も参加することになりますが、芋堀大会や水泳大会など他の保護者が参加しなくて良いような行事でも、行事担当の役員は顔を出さないといけなくなります。

 

また毎月のように保育園役員会が行われるので、それに参加する必要も出てきますね。行事担当になれば当然、担当ごとに集まって企画会議や反省会なども行います。

 

保育園役員会でのトラブルにはどんなことがある?

「昼間仕事をして疲れている中でさらに保育園役員の仕事をする」、あるいは「保育園役員に選ばれたせいで、勤務時間を短くさせられている」など不満タラタラの中で、保護者同士が集まって担当の役員の仕事をしたり、保育園役員会に参加したりするわけです。既に周囲に油が撒かれていると言いますか、ちょっとした火種で大きなトラブルに発展しやすくなります。

以下では、保育園役員同士で起こるよくあるトラブルについて取り上げてみましょう。

 

①役員の同士による仕事の分量を巡るトラブル

一つの役員は複数の人が担当することが多く、例えばクラス役員の場合は2~3人プラス控えとしてもう1人が選ばれる、というのが一般的です。そうなると各役員内でも仕事の役割分担というものが必要になり、担当する役割や作業によっては、大変なものとそうでないもの、といった格差も発生してきます。分かりやすいのがリーダー・委員長ですね。これに選ばれるとヒラの役員よりもまとめ役として忙しくなり、責任も発生します。

 

よくあるのが、通っている子供に弟や妹がいない場合に、仕事の負担を増やされるというものです。幼稚園や小学生の場合、未就学児がいると役員に選ばれないことも多いですが、保育園は赤ちゃんから預かる施設ということもあり、それを理由に役員を断ることはできないのが一般的です。もし周囲の人に訴えても「そういう方はたくさんいらっしゃいますから」と言われてしまいます。

 

そういう方で役員に選ばれた場合、「役員に選ばれたのは仕方がないにしても、小さい子供がいるのでせめて仕事量は減らして欲しい」と思うわけです。そのとき、もし他の役員が「役員に選ばれた以上は平等に!」と強く主張するようになると、役員同士のトラブルに発展します。仮に下の子がいなくても仕事を持っている人なら忙しいのには変わりはないわけで、「いくら小さい子がいるとはいっても……」という気持ちにもなるでしょう。

 

②役員の中で派閥が作られ、トラブルが起きる場合

行事担当やクラス委員、図書担当など、専門委員ごとに役員会が開かれ、「遠足の企画」や「図書室で行うイベント」のことなど、普段から色々と話し合いが行われます。担当役員の数はそれぞれ異なりますが、人間同士の相性やちょっとした議論の対立やから、同じ役員内で派閥グループが形成され、トラブルの元になる場合があります。

 

例えばママさんが3人集まって役員会を重ねていくうち、人柄の相性や話が合うといったことでいつの間にか2対1の関係性、4人だと2対2、7人だと5対2という関係性ができるかもしれません。保護者の中に性格のキツイ人やリーダー的な人格の持ち主がいたりすると、グループ同士での冷戦状態が続く、なんてことも起こってきます。「仲良しグループごとにまとまっている」という言い方もできますが、グループの人同士が集まって「あの人のせいで作業が全然進まないのよ」などと悪口を言い出し、その噂を聞きつけた言われた本人が怒り出すなど、時として厄介な事態に発展します。

 

こうした派閥グループができると、意外なところで問題も起きます。例えば行事が終わったあとに懇親会などを開きますが、「私たちだけでやりましょう」といって、仲の良い人たちだけで集まって勝手に懇親会を開いた場合です。懇親会に呼ばれなかった人は「なぜ私を呼ばないんですか」と文句を言ったり、「私は呼ばれなかったのか……」と文句は言わないもののショックを受けストレスを背負ったり、ということも起こってきます。

 

③役員の仕事にやる気がまったく無い人を巡るトラブル

いくらやりたくないと言っても、役員に選ばれ、決定した以上はきちんと作業をこなしていく必要はあるでしょう。そこは大人として責任を果たしたいものです。

 

しかし保護者の中には、「仕事で忙しいのに役員なんて……」、「心底こんなことやりたくない」という思いから、役員の仕事に全く非協力的な人もいます。会議にもまったく顔を出さず、連絡しても当たり障りのないように謝るだけ……。こんな状態が続くと、寛容な心の持ち主なら「忙しいようだから仕方がない」と思うかもしれませんが、そうでない人は「なんなのあの人は」と怒り出す場合があります。

 

作業をしない、会議に欠席し続けるという人のせいで、残された役員の仕事は大幅に増えてしまいます。会社員として働く傍ら、いやいやながらも役員の仕事をこなしている人からすると、全く来ないで何の作業もせず楽をしている人というのは許せないわけです。そんな人同士が日々の送迎時や行事の時に顔を合わせると……子供の前では控えるでしょうが、注意したり、文句を言ったりなどのトラブルが起こります。

 

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保育園役員会でのトラブルを回避・解消するには?

以上のようなトラブルに対処する方法について、一つずつ見ていきましょう。

 

①役員同士による仕事の分量を巡るトラブルの対処法

仕事の量に関するトラブルは、基本的に役員になっている人はみな「作業量を減らしたい」と思っているので、当人同士で話し合ったところで解決に至りにくいでしょう。円満な解決方法としては保育園の先生や保育園役員の会長や副会長などに仲介に入ってもらって、双方の言い分を聞いてもらいつつ改めて相談して仕事分担を決める、というものですね。こうした仕事に関するトラブルは、少し地位の高い人、第三者などに新鮮な風を入れてもらうことが大事になります。

 

もっとも、その委員会のリーダーに当たる人が上手く調整できれば、それに越したことはありません。それぞれの主張を聞き、どちらも納得する仕事量を提案できるというのが望ましいところではあります。

 

②役員の中で派閥が作られる場合の対処法

2対2や3対2などのグループ間対立が起こっている場合、こういう「仲良しグループごとにまとまる」というのは起こるものだと理解して、それを解消するというより、それを活かす方向で解決を図るのが無難です。

 

一つの方法としては役員のリーダー(委員長)もしくは副リーダー(副委員長)をそれぞれの派閥グループから選出し、全体の業務や懇親会がスムーズに行くように、リーダーと副リーダーが協力していくということがあります。「特定のグループ、人の意向を無視する」といった不公平感があると、クレームが出るなどのトラブルになります。そうした不平不満が出ないように、各グループに配慮しながらその役員会のリーダー格や執行部を選出するのです。こうしたやり方は、3人から数十人まで、いろんな集団をまとめるのに使えます。

 

③役員の仕事にまったくやる気がない人に対処する方法

やる気のない人に「ちゃんと役員会に顔を出してください」「作業をやってください」とお願いし続けてもあまり効果はありません。1,2度言っても態度が変わらないのなら、それ以上言っても人間関係の軋轢を増幅するだけですし、そもそも無理に来てもらったところで、そうした人がやる気をだしてきちんと作業するとも限りません。むしろ途中参加ゆえに改めて作業の説明・指導をし直したり、作業の失敗・修正を繰り返すことになったりして、かえって他の役員の仕事量が増えるだけ、ということも多いです。

 

ですので、来ない人のことをとやかく言う前に、役員の仕事ができる人同士で、テキパキと作業をした方がスムーズに事が運ぶ場合が多いです。またその役員の作業をしない人と子供の送迎時や行事で会っても、そのことに触れずに親しく振舞うようにしましょう(腹の中はともかく)。もし嫌味を言おうものなら、相手だって態度を硬化させます。よけいな人間関係のトラブルを抱えないようにするのが得策ですからね。その代わり、「今回のことは借りですから、いつか返してくださいよ~」といったことを笑いながら言っておくと良いかもしれません。

 

【結論】トラブルはどうしても起こるのでそれに用心するしかない

 

保育園の場合、「両親ともに仕事、子育てに忙しい人が多い」という保育園ならではの事情もあって、各役員とも「少しでも楽をしたい」という思いが強いです。結果、その思いを持つ者同士がぶつかり、トラブルに発展する事例が多いのです。

 

しかし保育園の役員になり、保育園役員会に参加するとういうのは、子供が園児の時にしかできない貴重な体験です。役員としての忙しさも時間が経てば良い思い出になりますし、「楽したい」とばかり思わないことも大事かもしれません。

 

会長
人間関係のトラブルを抱えていると、本当は良い思い出になるはずのものも、「まったくひどい保育園だった」とか「嫌な役員ばっかりだった」など、後々マイナスの思い出ばかりが心に残ってしまいます。できればそんなことは避けたいものです。

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