保護者会であるトラブルあるある10選

保護者会トラブル回避

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会長

子どもはまさに10人十色。元気でリーダーシップをとろうとする子、暴れん坊な子、おとなしい子、わがままな子などたくさんいます。

 

しかしこうした性格面での個性は、そのまま子供たちの保護者にも当てはまること。特に自分の子供の権利に関わることになると、全力で子供を守ろうとするあまり、その本性をむき出しにしてぶつかり合うということも少なくありません。

 

これから子供を保育園・幼稚園に入れるという保護者の方、あるいは子供が4月から小中学校に進学し、幸いこれまでトラブルに巻き込まれなかったという保護者の方は、これまでの人生で経験したことのないようなトラブルに、4月から巻き込まれる可能性は十分あります。

 

場合によっては他の保護者から激高される、怒鳴られるかもしれませんし、あるいは他の保護者にそうしたい衝動に駆られるかもしれません……。

 

やはり大事なのは「そんな目に合わない、そんなことをしないように心の準備をすること」。そんなトラブルを抱えれば、当然ですが日々幸福感を感じられなくなりますし、場合によっては「あの子の保護者に会うんじゃないか……」とビクビクしながら地域のスーパーに買い物行く状況になったりします。

 

そこで以下では、保護者会ではどんなトラブルが起こり得るのか、保護者会であるトラブルあるあるを10個選んでみました。幸せな保護者ライフを送ってもらうために、参考にしていただければと思います。

 

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保護者会のトラブルあるある―コミュニケーションの問題編

 

ラインを巡るトラブル

最近の保護者会で必須のツールとも言えるのがスマホのライン。数年前は「私はまだガラケーでして……」という保護者も多かったものですが、最近は保護者のスマホ保有率はほぼ100%。保護者会専用のグループラインへの参加率も同様に高いのが現状です。

 

しかしこのラインを巡るトラブルが保護者会の場でも続出しています。最近はラインによる生徒同士のトラブルがニュースでよく取り沙汰されていますが、実は保護者同士においてもかなり頻繁に発生しているのです。

 

ラインによるトラブルは大きくまとめて3パターン。間違えて送信してしまった場合、終わりのないトーク、未読・既読を巡るトラブル

 

普通の誤操作による誤送信なら、後で一言誤りの連絡をすれば問題ないですが、「他のママさんや保護者会役員への不満を言う内容を間違って全員に送信してしまう」といった場合は事態は深刻。大きなトラブルに発展する可能性があります。また「一度ラインで話し始めると、終わりがない」という問題を抱えることもしばしば。1日100件以上のやり取りが続き、疲れ果てる保護者も多いです。「もうこんなやり取りしたくない」と思い既読スルーすると「態度が悪い」と非難され、未読状態にしておくと「保護者会の話し合いに参加していない」と非難される可能性があります。いずれも場合によっては深刻な人間関係の破綻・トラブルを引き起こしかねません。

 

特定の保護者に連絡が行かない・行事への参加の知らせがされていない

連絡網の不備などで、特定の保護者に連絡が行かないことでトラブルになることもあります。背景にはちょっとした連絡ミスということも多いですが、特定のママさんが「あの人はいつもトラブルメーカーだから、この集まりの連絡は控えよう」と判断する、といったこともけっこうあるようですね(特に幼稚園・保育園の保護者会)。

 

幼稚園・保育園だと、保護者同士は保護者会の場だけでなく、子供の送迎の場で顔を合わせることになります。その送迎の場で連絡のなかった保護者が、連絡を送るはずだった保護者に対して文句を言うという光景は、決して珍しいものではありません。

 

保護者会であるトラブルあるある―保護者同士の対立編

先輩保護者と新人保護者の対立

同じクラスの保護者なので、その学年だけで見れば先輩後輩はありません。しかし上の子がその幼稚園・保育園・学校に通っている、あるいは既に卒園・卒業した子を持っているという場合、やはり経験豊富ということもあって先輩風を吹かせることが多いです。場合によっては、そんな先輩保護者同士でママ友関係を作り、保護者会を牛耳ることも少なくないです。

 

そんな先輩保護者に対して、初めてその幼稚園・保育園・学校に入学した新人保護者の方もいるわけです。それら後輩にあたる保護者は、先輩が当然のこととして受け止めている保護者会の伝統や組織文化に疑問を抱き、時として反感を抱くことも少なくありません。そうなると、「先輩保護者VS新人保護者」という構図が出来上がります。新人保護者は新人同士でまとまり、グループ間の対立構造が出来上がることもあります。

 

保護者会の派閥グループにまつわるトラブル

最近は父親が参加することも増えましたが、保護者会ではやはり母親の参加率が高いです。女性が集まるとどうしても作られるのが「グループ」。子供たちは「仲良しグループ」を作って行動することが多いものですが、保護者の母親たちも同様。「ママ友」と言えば聞こえが良いですが、特定の仲良しの保護者がいつも集まり、他のグループの保護者の噂話をしたり、悪口を言い合ったりすることも多いです。

 

あくまでグループ内での内輪話で収まればよいですが、ちょっとしたボタンの掛け違いでグループ間の対立が起こったり、グループ内で仲間外れにされたりとトラブルに発展することも少なくありません

 

派閥がどう構成されるかは様々。同じ地域に住んでいる、子供が同じ習い事をしている、もともと保護者同士が仲良しなどいろいろあります。保護者会で議題を定めて話し合いをした場合、グループごとに意見が対立するということも多いですね。ただそうした公的な場での対立ならよいですが、陰湿なものになると厄介。

 

子供同士の喧嘩が原因のトラブル

子供たちは、ふとしたことから喧嘩状態になることが多いもの。ボール投げをしていたら近くにいた子供にたまたまぶつかったり、ハサミを貸して欲しいと言って断られたりなど、大人からみたら他愛のないものばかり。しかし原因が何であれ、子供同士が実際に喧嘩状態になった場合、その喧嘩に保護者が引っ張られるということも少なからずあります

 

特に子供への関与度が高い幼稚園・保育園の保護者の場合は、けっこう大きなトラブルに発展しがち。保護者会の集まりの場で「〇〇さんの子にうちの子がいじわるされています」と取り上げられることも多いですし、朝夕の送迎の場で保護者同士が言い合うということも起こります。

 

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保護者会であるトラブルあるある―保護者会の役員編

 

保護者会の役員決めを巡るトラブル

「保護者会」のあり方は学校ごとに異なる部分もあるので、一概には言えませんが、全校レベルの会からクラスレベルの会まで、すべての保護者会で最もトラブルになりやすいのが役員決めの場です。

 

役員は、全校レベルの場合はだとその学校、幼稚園・保育園を代表する立場になりますし、クラスレベルの場合はそのクラスの保護者の取りまとめ役となります。とにかく日々忙しくなり、学校側との橋渡し役、各種会議への出席、行事の企画・運営など、年度初めに選ばれたら、その年度期間はずっと役員の仕事に振り回されることになります。特に昼間仕事を持つ保護者からすれば、そんな役回りは極力避けたいと思うのは当然のことだと言えます。保育園では共働きの家庭に配慮し、役員の負担がそれほど大きくならないように工夫されていることも多いですが、それでも出来れば役員になるのは避けたいでしょう。

 

そうなると修羅場になりやすいのが、役員決めの会議。一般的には公平を期すためにくじ引きやじゃんけんが行われますが、「うちはお祖父ちゃんの介護をしないといけないから、役員の仕事はできない」と言う保護者、「仕事がキツイので……」と言う保護者など、様々な事情により役員の仕事をやりたくないと主張する保護者もいます。介護に関しては許容されることも多いですが、仕事が忙しいからという理由をめぐっては、保護者同士でトラブルになることも多いですね。「うちも同じだ」という声が必ず出ますからね……。

 

あとは役員決めの日に欠席した保護者をめぐるトラブルも多いです。「こんな日に休んでいるんだから、役員にされても文句は言えないはず」ということで、休んだ人がいつの間にか役員にされるという事例も少なからずあります。そうなると「なんで私が役員なんですか」と後日クレームが発生し、トラブルになるわけです。

 

役員同士の意見の衝突

保護者会の会長、副会長、書記、会計、あるいはその他の役職に選ばれた場合、役員同士は各種運営会議でしょっちゅう顔を合わせますし、行事の運営や企画の打ち合わせで会議をすることも多いです。何度も会う中でいわば「戦友」として仲良くなることはよくあるのですが、一方で、意見の衝突が起こって仲違いが発生し、人間関係のトラブルに発展することもあります。

 

また役員の中には「本当は役員なんてやりたくない」という気持ちが強いあまり、役員の仕事に身が入らないという保護者もいます。「仕事の都合で……」と役員の仕事をしないままでいると、他の役員からそのことを咎めだてられるようになり、双方で喧嘩が始まるということも少なくありません。

 

保護者会の会長、役員による横暴

保護者会の会長、役員になると、一般の保護者に対して何かをお願いすることも起こってきます。「〇〇さんに連絡お願いします」といった簡単なものから、保護者会のイベント係や企画会議への参加の要請、あるいは保護者会で発行する広報誌の作成の手伝いなど色々。その場合、「この人にならいつも仕事を断らない」といったことを良いことに、特定の人にばかり重い仕事を押し付けたり、自分のママ友などの取り巻きには「あなた達には仕事は押し付けない」など依怙贔屓したりするなど、職権を濫用する会長・役員がいることもあります。

 

仕事を押し付けられた保護者としてはたまったものではありません。最初のうちこそ社会人として礼儀正しく振舞っていても、やはり疑問が生じればその思いは爆発します。そうなると、当然保護者会内での揉め事に発展することになります。

 

担任の先生への苦言、苦情、文句を言う

クラス単位の保護者会では、担任を交え、担任から子供たちの園内・校内での生活状況や今後の行事予定、進路のことなどの説明を受けるのが通例。しかし、子供が学校生活に問題を抱えている、あるいは勉強の成績が思うように上がらないなど、問題を抱えている子を持つ保護者もたくさんいます。それら学校生活での不満に対して保護者がクラス担任を問い詰めるという光景は、保護者会では結構みられること。

 

幼稚園・保育園の場合は、保護者会という場だけでなく、普段の送迎の場でも起こります。園児の送迎の際はクラス担任もその場にいるのが通例ですから、保護者と必ず顔を合わせます。その際にクラスの運営、幼稚園・保育園の運営のあり方に対して苦情を言う保護者も多いですね。

 

保護者同士のトラブルではないものの、担任に対して他の保護者が怒鳴ったり、罵声を浴びせたりする光景というのは、見ていて決して気持ちの良いものではありません……。

 

保護者会費を巡るトラブル

保護者会では、学校によって違いはありますが、保護者会費を徴収することもあります。しかし給食費の未納問題が世間を賑わせているように、保護者会費を払わない保護者もやはり出てきます。ただ保護者会への参加は、法制度上何か強制力があるわけではないので、基本的に露骨に催促するということは基本的に行われません。「未納ですよ」と知らせるに留めることが多いです。

 

ただ未納状態が続くと、他の保護者や会計担当の役員から「あの人は保護者会費を払わない」と影口を言われるようになったり、保護者同士の付き合いがしづらくなったりもします。

 

さらに大きなトラブルとして出てくるのは、クリスマスや卒園式・卒業式の際に、保護者会がお金を出してプレゼントを園児・生徒に挙げる場合。保護者会費が未納の園児、生徒にプレゼントを挙げるかどうかということで、一つ問題が発生します。もし挙げなかったら、当然その保護者からクレームがくるでしょう。そうなると「保護者会費を払っていないのだから、プレゼントをもらえないのは当然」という意見と、「特定の子にプレゼントを挙げないのは、子供の心に深く傷を負わせる行為」という意見がぶつかり、トラブルに発展することになります。

 

回避できるものなら回避する

 

保護者会を巡るトラブルを10パターン選んで示しましたが、これらはごく一部。他にも様々なシチュエーションに応じて、多様なトラブルが発生することがあり得ます。

 

保護者の方は、「我が子のためならなりふり構わず」というところが少なからずあり、職場や他の社会的な場だとおとなしい人でも、保護者会の場では思う存分意見を言い、揉め事やトラブルメーカーとなることを厭わない人もけっこういます。

 

保護者会のトラブルは、用心しても巻き込まれざるを得ないことも少なくありません。これから子供が進学するという保護者の方は、こうしたトラブルが起こり得ることを了解・覚悟しておくべきだと言えますね。もちろん、回避できるものなら回避するに越したことはありませんが……。

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