文化祭でpta会長の飽きさせない・失敗しない挨拶の作り方

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会長

PTA会長という立場になると、月に何度も役員会、理事会などの会議・打ち合わせに顔を出し、対外的にも市区町村や都道府県のPTA連合会の会合にも出席しないといけません。もし選ばれた場合、その年度はPTA会長としての仕事に掛かりっきりになってしまうでしょう。

 

ただPTA会長になると、そうした忙しさだけでなく、大きな仕事を年に何度も行わないといけません。それは「挨拶」です

 

入学式、卒業式はもちろん運動会、文化祭など学校行事にも逐一顔を出し、来賓として一言挨拶することが求められます。普段から人前で話すことになれているならともかく、そうでない人はかなり緊張するでしょう。学校の規模によっては数百人規模の人間の前で、ステージ上で一身に注目を浴びながら話す必要も出てきます

 

緊張しがちな人、上がり症の人は、これが相当ストレスになるようですね。

 

でもPTA会長の挨拶も、いくつかカギとなるポイントを押さえて卒なく挨拶できるようになれば、緊張もしなくなります。1回目、2回目とこなしていくことで、きっと慣れることができるはずです。

 

そこで以下では、PTA会長の飽きさせない・失敗しない挨拶の作り方についてまとめてみたいと思います。今回は特に文化祭に焦点を絞って、PTA会長として当日どんな挨拶をすればよいのか、ポイントを整理して紹介することにしましょう。

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PTA会長の挨拶における話し方のポイント

まず、PTA会長として人前で話す場合のポイントをいくつか挙げておきましょう。大勢の前で話すのは緊張するもの。あまり無理をせずに、自分の「スピーチ力」に合った方法で話すのが無難です。

 

・上手に話そうと気負い過ぎない

PTA会長として話をする場合、「保護者にとって目からウロコが落ちるようなためになる話をしたい」、「子どもたちの心に一生残るような名セリフを言いたい」などと気負ってしまう人もいるかもしれません。しかしそんな心に残る言葉を人前で堂々と言うというのは、プロの司会業の人でもなかなか出来る事ではありません。素人の人間がそんな高い目標を掲げて挨拶するのは、ハードルが高すぎるわけです。

 

オリジナリティあふれる文言、自分にしか言えないこと、などと気負いすぎることはありません。特にまだ人前で話すことに慣れてない段階では、「差しさわりのないこと」を端的に言うだけでも十分です。下手にダラダラと教訓めいたことを言い続けると、聞いている方も飽きてしまいます。慣れないうちは、話を短く、聞いていて耳障りではない挨拶をスパッとして終えるのが理想と言えます。ある程度慣れてきたら自分色を出すのも良いでしょうが、あまり話の内容を凝り過ぎると自分勝手なものになり、聞いている人がウンザリすることもあるので注意が要りますね。

 

・メモを堂々と見ながら話しても良い

「自分の言葉で話したい」と強く思うあまり、原稿などを用意せず、その場で感じたことや考えたことを挨拶で言おうとするPTA会長もたまにいます。普段から人前で話すことになれている人なら、そういうこともできるかもしれません。しかしそうでないなら、極力そういうことは控えた方が良いです。緊張で頭が真っ白になり、話の内容が飛んでしまうかもしれないからです。もしそこでシドロモドロになって聞き手を白けさせてしまったり、聞き手に「大丈夫か?」などと思われたりすれば、その挨拶は失敗、ということになります。

 

そんなことになるくらいなら、初めからメモを堂々と持って話せばよいのです。そうすれば、少なくとも大失敗するようなことは無くなります。ただ、原稿を読み上げるだけ、棒読みするだけでは、聞いている方も少なからずウンザリしてきます。ですので、原稿を見ながら話す場合は、話しながら時折正面を向いて聞き手を見る、話し方に抑揚をつけて聞きやすくする、などの工夫をすると良いでしょう。

 

・緊張しすぎて声や足の震えがとまらなかったら・・・

頭の中でいくら事前にシミュレーションしても、現実に何百人の前に立つと、やはり独特の緊張感が襲ってきます。中には声が震える、足が震えるということも起こってくるでしょう。

 

もしどうしようもないほどそんな状態になったら、挨拶を始める際、素直に「こうした挨拶には慣れておらず、とても緊張していますが、一言ご挨拶申し上げます・・・」と、気持ちを正直に告白するのも一つの方法です。聞き手だってプロの話し手などではありません。正直な気持ちを表したそんな言葉を聞けば、「そりゃそうだよね」と誰しも共感するでしょう。またそうやって言う事によって、話す方としても意外と気持ちを整理でき、緊張がほぐれたりもします。

 

PTA会長の文化祭でのはじめの挨拶のポイント

では実際に文化祭を事例に挨拶のポイントを紹介していきましょう。PTA会長としては文化祭の開会式に行うはじめの挨拶と、閉会式に行うおわりの挨拶を求められることになるのが通例です。まずは、はじめの挨拶のポイントです。

 

・話の切り出し方

まずは時候の挨拶から入ると話がスムーズに進められます。「空模様がすっかり秋色に染まってきました」「今年も色とりどりの紅葉を目にする季節となりました」などが無難でしょうか。幼稚園の場合は、子供達に話しかけるような言葉、優しい言葉遣いをすることも大事。

 

・プログラムを使って期待感を伝える

今日の日を楽しみにしてきた、という気持ちを述べる場合、実際にプログラムの演目名を挙げて、「この演目はどんな内容なのでしょうか。期待が高まります」などと具体的な話をすると、聞いている側を飽きさせません

聞き手が飽きてくるのは、「一般論」「ありきたりな話」を聞かされたときです。でも実際にプログラムの演目名を挙げれば、聞いている側も思わず聞き入ることになるでしょう。またステージ上の演目だけでなく、各教室などに展示されている子供が作った展示物も楽しみにしている、という意を伝えるのも有効です。

 

また文化祭にテーマ、スローガンが設定されている場合はそのことにも触れ、その内容に相応しいものになることを期待する、といった文言を入れるのも大事です。

 

・生徒へのねぎらいの言葉

子供達は文化祭の日に向かってそれぞれの立場で準備を進めてきています。ステージ上で劇や歌、楽器演奏をする子もいれば、生徒会・児童会のメンバーとして活動している子、ステージ裏で裏方として頑張っている子もいます。そうした生徒にそれぞれ配慮し、謝意を示してあげると聞いている子供たちは嬉しく思えます。

 

・来賓の方、保護者への感謝の言葉

文化祭当日、開会式に顔を出している保護者も多いことでしょう。朝早くから学校に来て頂いていることに対してまずお礼を言います。また演目によっては保護者が衣装づくりを手伝っている場合もあり、もし事前に分かっているなら、そのことにも触れて保護者をねぎらいましょう。

 

また市議会議員など地元の有力者が来賓として来ている場合は、そうした方に来て頂いたことにお礼をしっかりと述べる必要があります。また来賓の方は当日まで演目のことを知らないと思いますので、場合によっては注目すべき演目、学校で行われている伝統演目について紹介すると良いでしょう。

 

・先生への感謝の意

文化祭は生徒が中心になって運営されますが、やはり先生方のサポートは大きいです。準備、企画段階から関わっていることを踏まえ、先生方にしっかりとお礼を言っておきます。中高生になると生徒が中心になる部分が強まりますが、幼稚園、小学生の段階だとやはり先生方が大きな役割を果たします。

 

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PTA会長の文化祭での終わりの挨拶のポイント

次に閉会式の際に行う終わりの言葉の挨拶のポイントです。

 

・話の切り出し方

まずは生徒を慰労するという目的もかねて、総合的な感想を話します。ただ当然ですが「あまり出来が良くなかった」などという感想はご法度。「力強い演目の数々」「工夫を凝らし、完成度の高い展示物」など、褒める言葉、ねぎらう言葉を中心に話をまとめます。その上で、素晴らしい演目、展示物を見せてもらったことに対し、率直にお礼の言葉を述べます。

 

・具体的な演目、展示物に対する感想を入れる

総合的な感想を述べたあとは、「中でも~」「個人的に特に印象に残ったのは~」といった言い回しで、必ず演目名、展示物の内容を具体的に取り上げながら、感想を述べます。総論だけを延々と述べていたのでは、話が抽象的過ぎて聞き手を飽きさせてしまうでしょう。「~年~組の演目が良かった」「~部の企画、展示物が印象的でした」など、何のどこが良かったのか(~というアイデアは素晴らしい、など)、自分なりにピックアップしておきます。この「総論としての感想→具体的な感想」という流れで話をもっていくことが、おわりの言葉の一つのパターンと言えますね。

 

・来賓、来場者へのお礼

文化祭にて演目を見てくれたこと、展示物を見てくれたことへのお礼を述べます。生徒が非常に頑張ったこと、充実した学校生活を送っていることなどを強調しつつ、端的に謝意を示しましょう。また来場者には保護者だけでなく地域住民の方もいると思いますので、そうした方にも、足を運んでくれたことに丁寧に御礼を述べておきます。

 

・保護者へのお礼

文化祭に協力してくれた保護者にもお礼を述べます。特に文化祭ではPTAでバザーを出していることも多いと思うので、そうした方々への謝意も示します。ただやはり文化祭の主役は生徒ですので、必要以上に保護者・PTA会員への謝意を長くするのは控えた方がよいかもしれませんね。

 

・最後を締めくくる言葉

挨拶の最後に、締めくくりとなる言葉を一言入れると効果的。「すばらしい文化祭をありがとう、そして本日はお疲れさまでした!」など、最後にビシッとした言葉を入れると、挨拶にまとまりが出ます。

 

ターゲットを絞るのもありです

 

文化祭では、はじめの挨拶では楽しみにしているという期待感を多く取り入れ、終わりの挨拶では率直な感想と慰労の言葉を中心にするのがポイントですね。

 

あとこれは判断が迷うところですが、文化祭開催中に生徒によるマナーの悪い行為があった場合、終わりの言葉の中に、保護者代表として苦言を呈するのも必要かもしれません。スパイスとして聞き手に響くことになるのは間違いないでしょう。ただあまりこの点を強調すると後味の悪い挨拶になるので、話すとしたら端的に短くするのが良さそうです。

 

また幼稚園~高校生までのどのPTAかによっても、挨拶の仕方や内容は変わるでしょう。特に幼稚園の場合(文化祭というより、お遊戯会になりますが)、やさしく語り掛ける口調、絵本のように分かりやすい内容の話をすることがポイントになりますね。

会長
優しい口調で子供たちに話かけてるようで実はPTAと親、来賓に向けたのもありです。

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